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社長ブログ

3分間スピーチで思考する習慣をつける

当社では毎朝、朝礼を必ず行っています。
朝礼の内容は主にスケジュール確認や安全ルールの確認や危険予知活動など、当然ですが業務に関わる内容となります。

2年ほど前から
「3分間スピーチ」
を取り入れました。
社員からの提案で、スタートすることにしました。
社員が日替わりで、自分の体験談や考えていることを自由に話してもらう場です。もちろん私も当番の時はスピーチします。

スタッフの皆さんそれぞれの興味・関心、家族関係、交友関係、趣味など、仕事上では知りえない様子がうかがい知れ、とても興味深いものがあります。

2年間続けてきて、人となりを知ることができて、よかったと思う反面、マンネリ化している部分も感じられます。たとえば毎回、同じような話題になってしまったり、1分も経たずにスピーチが終わってしまうというようなことが起きてしまいます。

フリートークでよしとしているので、お互いに咎めたり、批判したりなんてことはしませんが、私自身、少し物足りなさを感じています。

そこで一計を案じました。
「テーマを設定しよう!」
社員のみなさんには面倒くさいと思われたかもしれません(苦笑)
別によいのです。これも嫌われる勇気です。
テーマを設定した意図としては、社員それぞれがスピーカーとして、リスナーとして、相対化して物事を考える機会をつくることができることです。
従来のフリートークだとスピーカーのスピーチ内容に興味がなければ
「ふーん」で終わりがちだったと思います。
しかし同じテーマであれば、
「あの人はそういう風に考えているか」
と相対化することが可能になります。
別の人の視点を知る機会なのです。

ビジネスの重要なポイントのひとつが
「顧客の視点」
です。
自分が苦労しているとか、一生懸命やっている、なんてことは顧客にとってはどうでもよいのです。
もちろんがんばっていることを評価してくださるお客様も存在しますが、それは顧客にとって利になるように動いていることが前提です。
自分が顧客という立場だったら、よい商品、よいサービスを選んでいるはずです。
「がんばっている」という理由だけで選ぶことはほとんどないと思います。
かりに一時的にあっても、継続性はありません。

「メタ認知」
自分を客観的に見るためには、自分以外の人の考えを知ることはとても有益だと考えます。
「ありのまま」
「オンリーワン」
は素晴らしいことですが、自分本位な視点でとどまっているならば、単に醜悪な概念で終わってしまいます。
この状態では他人からは
「面倒くさいやつ」
「話が通じないやつ」
と認知され、ネガティブな評価をされてしまいます。
これはスピーチだけの話ではなく、ビジネスや人付き合い全般に関わってくることです。

当社の経営理念は
「情熱と信頼で世界を拓く!」
です。
自分自身が率先垂範すべきものでありますが、社員にも共有し、
「思考」
することで理念を追求して参ります。